今回紹介する本は
- 職場やプライベートで人間関係の悩みがある
- 自分の気持ちを大事に生きられていない気がする
- 自分にはどうしようもないことで頭を悩ませてしまう
こういった悩みを解決するヒントが得られる本になっています。
普段生活していると様々な悩みがありますよね。
小さなモノから大きなモノまであると思います。
その中でもやはり多いのは、人間関係や自分のこれからの人生のことなどではないでしょうか。
そういった悩みで苦しんでいる人が、ムダに苦しまなくていいようにしてくれるのがアドラー心理学です。
そしてそのアドラー心理学を、具体的にわかりやすく教えてくれるのがこの本になります。
著者はアドラー心理学をきっかけにコーチングを学び、現在はコーチとして活躍しています。
ですのでコーチングに興味がある人も、本書を読むことで参考になるかもしれません。
それではここから本書を読んで、僕が感じたことを書いていきます。
人生に役立つアドラー心理学
まずどんな本か簡単に紹介します。
本書はアドラー心理学の内容と、それを実際にどう使って人生を良くしてきたか、について書かれています。
アドラー心理学は、日々の生活の様々な場面で応用することができるものです。
アドラー心理学の中身を知り、日々の生活の中で意識することで、
人間関係の悩みを軽くしてくれたり、自分のことを大切にしながら、生きることができるようになります。
そしてその方法を、著者の人生が変わった1年をもとに、具体的に教えてくれるのが本書です。
本書を参考に自分の人生にも取り入れることで、人生を好転させることができるかもしれません。
具体例とともに教えてくれるので、自分の人生にも取り入れやすいです。
アドラー心理学の1冊目におすすめの本
本書を読んだ理由についてですが、大きく2つあります。
まず1つは、アドラー心理学をもっと知りたいという、アドラー心理学への興味です。
そしてもう1つの理由は、著者の別の書籍である『アドラー心理学を実生活に取り入れてみた』が非常にわかりやすかったので、また同じ著者の本を読みたくなったからです。
同じ著者の書籍だったので、きっとわかりやすいだろうなと安心して読むことができました。
実際読んでみたところ、非常にわかりやすかったし、
前の作品『アドラー心理学を実生活に取り入れてみた』以上に、アドラー心理学の中身に関しても詳しく学ぶことができました。
さらに自分の価値観の見つけ方や、人生の充実度を考えるチャートなども書かれていて、より為になる本になっていると感じました。
もし「アドラー心理学に興味があるけど難しそうで…」と思っているなら、一冊目は本書を読んでみてください。
アドラー心理学の一冊目にピッタリな本だと思います。
人生を好転させる考え方が、わかりやすく学べる一冊です。
ちなみに『アドラー心理学を実生活に取り入れてみた』はこちらです。
こちらもアドラー心理学の内容と、実生活への活かし方がわかりやすく書かれているので、ぜひ読んでみてください。
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あなたに勇気をくれる心理学
それでは本書の中で、心に響いた文章を紹介します。
コントロールできないことを思い通りにしようとするのは、降っている雨を止ませようとしていることと同じです。雨が降れば傘をさせばいい。同じように、自分でコントロールできないことがある場合は、自分にできることをしたらいいだけ。
『今さらだけど、アドラー心理学を実践してみたらすごかった!』 小泉健一著 大和出版 p181
この文章はアドラー心理学の「課題の分離」というものです。
「課題の分離」とは簡単に言うと、何か課題があったときに、他者の課題と自分の課題とを分けて考えるということです。
何かする時に
- 「あの人にどう思われるだろうか」
- 「こんなこと言ったら、周りにどんな反応されるんだろう」
- 「あいつ何考えてるんだ?とか思われるんじゃないか」
などと感じたことはありませんか?
僕はこんな風に、周りの目が気になってしまうことが結構あります。
でも相手の反応は相手のもので、自分にどうこうできるものではないのです。
つまり相手の課題なので、自分が頭を悩ませる必要もないし、気にしても仕方ない事です。
こう考えると、少し気持ちが楽になる感じがしました。
他人軸ではなく自分軸で生きていくためにも、きっと重要な意識ですよね。
自分を変えようとしている人に、一歩踏み出す勇気をくれる意識でもあるように感じます。
こういう部分にも、アドラー心理学が「勇気の心理学」と言われている理由があるのかもしれませんね。
この「課題の分離」を通して、アドラー心理学が「勇気の心理学」と呼ばれる理由が、少しだけわかったような気がしました。
アドラー心理学で人生を少し生きやすく
本書を読んでいて感じたことは、アドラー心理学が人生を豊かにするうえで、非常に役に立ちそうだということです。
アドラー心理学には、様々な理論がありますが、その中で特に印象に残ったのは
- 自己決定論
- 認知論
- 課題の分離
この3つでした。
ですので、この3つそれぞれについて感じたことを書いていきます。
自己決定性(主体論)
自分のことは自分で決められる。
他人に決められるのではなく、自分のことは自分で決めて生きていくことができるのです。
つまり自分が変わりたいと思えば、いつでも変わることができるのです。
そう考えると「ほんの少しだけ自分を変えてみようかな」という気持ちになりませんか?
その小さな一歩が、自分のより良い人生の始まりになるかもしれません。
「自己決定性(主体論)」は、自分を変える勇気がもらえる理論だと感じました。
認知論(仮想論)
自分の見たいように世界は見えている。
事実には良いも悪いもなくただそこに存在しているだけ。
それに良い悪いと判断をしているのは自分。
つまり事実そのものは変えられないが、その捉え方は自分次第で変えることができるということです。
捉え方は自分次第で変えられるという意識があれば、
たとえ自分にとってつらい出来事があっても、前を向く力に変えることができるのではないかと思います。
もちろん前向きに考えるのは簡単ではないし、すぐにできることでもありません。
でもこの認知論を知っていれば、ゆっくり少しずつでも前を向いていくことができるような気がするのです。
「捉え方は自分次第」という意識を忘れずに過ごしたいです。
課題の分離
相手のことをコントロールすることはできない。
この意識を持っていれば、相手の反応なんてコントロールできないんだから、相手の反応を気にしても仕方ないと考えることができます。
こう考えることができれば、自分にコントロールできないことに、頭を悩ませることも減るのではないでしょうか。
相手の反応は自分にコントロールできないと意識していれば、相手の目を気にし過ぎないことで、自分らしく生きることにもつながるのではないかと感じます。
自分らしく生きるために、課題の分離も意識していたいですね。
自分を大切にする
特に印象に残った3つについて書きましたが、あなたはどう感じましたか?
アドラー心理学を意識しておくだけで、少しだけ自分らしく生きる勇気が持てそうな気がしませんか?
嫌な気分になってしまった時は、アドラー心理学を思い出して「これはアドラー心理学のどれに当てはまるだろう」と考えてみてください。
そうすることで、自分の選択や自分の心などを守り、自分の人生を大切にすることができるのではないかと思います。
アドラー心理学で人生を豊かに
アドラー心理学を意識しておくことで、日常の様々な場面で応用ができると思います。
- 人間関係で悩んでいる
- 自分のために生きられていない
こういったことを感じることがあるなら、ぜひ本書を読んでアドラー心理学に触れてみてください。
悩みを解決するヒントが書かれていると思います。
本書でアドラー心理学に触れて、心に余裕ができれば、
今までより楽しく過ごせたり、新しいことにチャレンジしたりもできるかもしれません。
本書を読むことで、あなたのこれからを少しだけ生きやすくしてみませんか?
ちなみにこれからどんどん読書していきたいという方は、こういったサービスを利用するとお得に読書ができますよ。
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他にも役立つ本を紹介していますので、興味があれば覗いてみてください。
著者
小泉健一(こいずみけんいち)
1988年生まれ。
ライフコーチ・会社員・作家として活動中。
大学卒業後、新卒で入社した会社で営業職に就く。
営業の仕事に不満もなく、何不自由なく暮らしていたが、30歳という節目に近づき「本当に自分のやりたいことってなんだろう?」と考える。
自分の理想のライフスタイルを考えたときに「好きなときに好きな場所に好きな人といる」だということがわかる。
それを実現するために会社に依存しない働き方考えた結果、コーチングと作家活動を選ぶ。
昔から人の話を聴くのが好きで、悩み相談も多く受けていたことから、「他人の人生をパートナーとして全力で支援する」というコーチングに魅了される。
コーチングを学ぶため、ライフコーチ養成スクールに通い、ライフコーチになる。
コーチングではアドラー心理学の考え方をベースに「ひとりひとりがやりたいことのできる世界を作る」ということをビジョンとして、クライアントの「心からのやりたい」という想いを引き出し応援することに邁進中。
そのビジョンを叶えるためには、コーチングだけではなく本でも発信できると思い、
コーチングやアドラー心理学的な観点からひとりでも多くの人が自分の本を通して「心からやりたいことをしている」ようになるために執筆活動をしている。Kindle出版だけでなく、大和出版から商業出版も実現した。
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