- 他の人が気づかない部分に気づくことができる人
- 鋭い洞察で他の人が思いつかない意見が言える人
こういう「仕事ができる人」になりたいですよね。
でもいざ仕事ができる人の真似をしてみても、
- 思考がぼやけている気がして、自分の中でもピンとこない
- 相手にもいまいちピンときていない反応をされる
このように感じることはありませんか?
こういう場合はもしかしたら、解像度が低いことが原因かもしれません。
自分の頭の中で、思考がぼやけた画像のようになっていて、それを聞いた相手にもぼやけた画像のようにしか伝わっていない。
これを解決するためには、解像度を高めればいいのです。
そうすることで自分の頭の中もクリアになるし、相手にもすんなり伝わるようになります。
そんな解像度を高めるのにぴったりな本がこれです。
それではここから本書を読んで僕が感じたことを書いていきます。
解像度を高めさせてくれる本
本書の内容を軽く説明します。
- 物事がボヤっとしか見えていない
- 誰でも言える意見しか言えない
- 話がいまいち伝わらない
このように思考がぼやけた画像のように曖昧で、相手にもきちんと伝わらない人は「解像度が低い人」です。
それとは逆に
- 物事が細かく見えている
- ユニークで鋭い洞察を得た意見が言える
- 話をわかりやすく伝えられる
このように思考がピントの合った画像のように鮮明で、相手にもうまく伝えられる人は「解像度が高い人」です。
解像度が低い人 | 解像度が高い人 |
物事がボヤっとしか見えていない | 物事が細かく見えている |
誰でも言える意見しか言えない | ユニークで鋭い洞察を得た意見が言える |
話がいまいち伝わらない | 話をわかりやすく伝えられる |
ではどうしたら「解像度が高い人」になれるのでしょうか。
その答えは、「具体化思考力」「抽象化思考力」「具体⇆抽象思考力(具体と抽象を行き来する力)」を鍛えることです。
本書では、これら3つの思考力を鍛える「問い」が51個用意されているので、解像度を高めたい人にぜひおすすめしたい一冊です。
理屈だけでなく、実践までさせてくれるところがありがたいです。
思考力を高めて仕事ができる人になる
僕が本書を選んだ理由は
「解像度」がなにかを知って、仕事ができる人になるための思考力を、身につけたいと思ったからでした。
僕は考えること自体は全く嫌いじゃありません。むしろ好きかもしれません。
でも思考力が高いかと聞かれれば、おそらく思考力は高くないです。
だからもっと思考力をつけるには、どうしたらいいか考えました。
そして思考力をつけるためには、思考力のある人の考え方、頭の使い方を知るのが良いのではないかと思いました。
そこでまずは以前から気になっていた、「解像度」に関して知りたいなと思い、本書を手に取ったのです。
実際に読んでみたところ、
- 解像度とは何か
- 「仕事ができる人」が頭の中で何をしているか
- 思考力を鍛えるための問い
などが書かれていて、解像度を高めたい、思考力をアップさせたい人にはぴったりな本だと感じました。
「問い」と「思考」
すべての思考は「問い」から始まる
権藤悠.「解像度が高い人」がすべてを手に入れる.SBクリエイティブ,2024年,p99
本書のこの文章に、僕は非常に共感しました。
疑問があったり、疑問を感じるからこそ僕たちは思考をする。
普段僕たちは「疑問を持つ」→「思考する」というプロセスを無意識に行っていると思います。
だから「問い」と「思考」の関わりを、深く考えることが僕自身ありませんでした。
でも本書のこの文章を読んで、改めて考えてみて非常に納得しました。
「問い」があるから考えることができるし、考えを深めていくことができる。
「問い」の内容によって、考える内容や深める方向も変えられる。
思考するうえでの、「問い」の重要性を改めて認識させてくれた文章でした。
そして本書はその「問い」の力で、読む人の解像度を高めさせてくれる一冊になっています。
本書を通して、「問い」の力を感じることができると思います。
具体と抽象を操り解像度を高める
僕は本書を読むまでは、ビジネスにおける「解像度」という言葉を耳にしたことはありましたが、
細かい意味までは知りませんでした。
だから解像度を高めると言われても、いまいちピンとこない状態でした。
当たり前ですよね。
解像度が何かを知らないのですから。
そんな僕でも、本書を読んで解像度とはなにか、解像度を決める要素はなにか、などを知ることができました。
さらに解像度は上げることができるということも知りました。
「具体化思考力」「抽象化思考力」「具体⇆抽象思考力(具体と抽象を行き来する力)」
この3つの思考力を鍛えることによって、解像度が高まります。
それによって例えば、これまで気づけなかった問題点や、成功例に共通している法則に気づく力が身に付きます。
さらに相手の具体と抽象の度合いに気づき、自分が合わせてあげることで、
誰にでもわかりやすく伝えることも可能になるのです。
これはつまり、「仕事ができる人」になれるということではないでしょうか。
「解像度を上げる」ということは、「仕事ができる人」になるための大切な要素、
だということを本書から学ぶことができました。
そして先ほどの続きにもなりますが、解像度を上げるためにも「問い」が重要です。
「問う」ことで思考が始まり、思考が深まるからですね。
その思考を深めさせてくれる「問い」が、本書では51個用意されています。
ですので思考を深めるために、本書が非常に役に立つと思います。
解像度を上げて、「仕事ができる人」になりたい方は、ぜひ本書で思考力を高めてみてください。
「仕事ができる人」を目指す人におすすめの本
本書についてどう感じたでしょうか?
僕は社会人なら、読んでおいて損はない一冊だと感じました。
- 多くの人に見えない部分まで見える
- 多くの人ができない鋭い洞察ができる
- みんなに分かりやすく伝えることができる
これらのことができるようになりたい、「仕事ができる人」になりたいという方は、ぜひ本書を読んでみてください。
本書を通して高い解像度を手に入れて、職場で一目置かれる人を目指してみてください。
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著者
権藤悠
慶應義塾大学理工学部情報工学科卒業。ベンチャー三田会幹事。
株式会社キーメッセージ 代表挨拶より
ITベンチャー企業にて人事、IT新規事業開発をした後、株式会社ZUUに人事企画マネージャーとして参画し、東証マザーズ(現・東証グロース)市場上場前の採用・組織開発に従事。
その後、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社に経営コンサルタントとして入社。大手企業へのDX・組織人事高度化コンサルティング業務に従事し、合計社員数20万人以上の各業界企業を支援。デロイト トーマツ コンサルティングの中でも上位1%の人材しか認定されない「Sランク人材」の評価を受ける。
2022年、株式会社キーメッセージを創業。大手企業からスタートアップへ経営コンサルティング、AIやデータ分析を活用した新規事業開発や人的資本経営コンサルティングを提供する。