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【書評】話すのが苦手な人が人生を変えるための本!人は話し方が9割

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今回紹介する本はこれです。

人は話し方が9割 永松茂久

あなたは話すことが得意ですか?

もしかしたら自信をもって得意だと言える人は、あまりいないかもしれませんね。

僕も話すことが得意ではありません。

でも人と話す機会はどうしてもあるし何とかしたい。

人と話すのが上手くなれば、もっと人生がうまくいくのではないか。

そんな思いを持った人に向けた本です。

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この本は

  • コミュニケーションを取ることに苦手意識がある人
  • 人と話すときに失敗した経験がある人

こういう人に特におすすめです。

ですのでコミュニケーションを取るのが得意だ、という人には物足りない内容かもしれないので注意してください。

  • 話すのは得意で、もっと様々なテクニックを学びたい人
  • 大勢の人の前で話すときのテクニックが知りたい人

こういう人にはおすすめできません。

この本はコミュニケーションの根幹の部分を学びたい人に向けた本ですので、より発展的な内容が学びたい場合には注意してください。

それではこの本の内容を簡単に説明します。

この本はコミュニケーションの基本的な部分について書かれた本です。

この場面ではこのフレーズを使う、こっちの場面ではこのフレーズ、などのたくさんのテクニックをまとめた本ではありません。

もっと本質的な考え方から教えてくれる本になっています。

本質的な考え方の説明があったうえで、

著者の実体験や実際の場面を想定した例などを、図解付きで説明してくれているので、とてもわかりやすいです。

そしてその1つ1つのチャプターが非常に短くまとめられているので、普段あまり本を読まない方でも読みやすい本だと思います。

この本のタイトルは「話し方が9割」ですが、聞き方と聞く力もとても大事だということも書いてあります。

上手に話すより上手に聞く方がなんとなく出来そうかも、と思う人にもピッタリの内容が書かれていますので安心してください。

コミュニケーションを取る際の話し方と聞き方の両方を学べる本です。

それではここからもう少し具体的に書いていきます。

構成

この本は全4章構成になっています

それでは章ごとに内容を抜き出して書いていきます。

第1章 人生は「話し方」で9割決まる

もしも自分の意見や話が否定されない空間があったら、最高に話しやすいと思いませんか?

では、否定のない空間を作るために必要なことはなんでしょう。

それは、まず自分が相手の話を否定しないことが大事なのです。

相手の話を否定しないことで相手は話しやすいし、自分に好感を持ってもらえますよね。

否定せずに好感を持ってもらうことで、相手も自分の話を否定せずに聞いてくれるようになってくる。

そうなると話すこと自体への恐怖心がなくなってきて、話をすることは怖くないんだというメンタルができてきます。

話をするうえではスキルよりも、まずこのメンタルの部分が大事になってくるのです。

過去の経験で、話すことに関して自己肯定感を失った状態から、自己肯定感をアップさせる。

自己肯定感がアップすることで、話すことに対する苦手意識薄れてくると思います。

そしてこの後に、話し方は聞き方が9割というフレーズが登場します。

話し方が9割というタイトルなのにどういうこと!?と思ってしまいました。(笑)

しかしこれは相手とのコミュニケ―ションなので、話すだけではなく聞くこともメチャクチャ大事なのです。

そしてこの聞く力を磨くことで、自分が話題を出さなくても相手の話を広げることで、会話を盛り上げていくこともできたりします。

この相手の話を広げる方法として、拡張話法というものも学ぶことが出来ます。

僕はこれを読んで、話し方よりもむしろ聞き方を磨いていきたいと思ってしまいました。

話すのが苦手な人は、まず話すスキルよりメンタルと聞き方を重視する。

第2章 「また会いたい」と思われる人の話し方

相手にまた会いたいと思ってもらうにはどうしたら良いのか。

それは相手を主役にすること。

人は自分のことをわかって欲しいし、自分のことが大事です。

だから自分を軸に話すよりも、相手のことを軸にして話をする。

こうすることで相手は嬉しい気持ちになります。

少なくとも不愉快な気持ちにはなりませんよね。

そして、この人と話をすると嬉しい気持ちになれると思ってもらえたら、「また会いたい」と思ってもらうことが出来そうですよね。

それ以外にも、相手を不愉快な気持ちにさせない話題の、ヒントも書かれていたりします。

すぐに実践できそうな話題の見つけ方などが書かれているので、参考になると思います。

相手の気分が良くなる話し方を身につける。

第3章 人に嫌われない話し方

この章で書かれていることは、好かれる話し方より嫌われない話し方が大事だということです。

もし一度嫌われてしまうと、そこから好かれるためのリカバリーは非常に大変です。

だからこそまずは、嫌われない話し方を身に着けることが大事になります。

これには嫌われる話し方を知る必要があります。

いくつか抜き出すと

  1. でも、だって、どうせ、ダメを連発する
  2. 相手の話を奪ってしまう
  3. 負け惜しみを言う

などです。

もし自分が言われたらと想像するとわかりやすいですよね。

この3つについて、自分が言われた想定で考えてみましょう。

1つ目の場合は第1章でも書かれていますが、否定的な言葉を返されると楽しくないどころか、不愉快な気持ちになってしまいます。

2つ目の場合は自分の話をしていたのに、いつの間にか相手に話題を奪われて、相手中心の話になってしまっている状態です。

これも面白くありませんよね。

自分の話題を奪われていい気分になる人はいないと思います。

3つ目の場合は、自分の成果を話したら相手に自分の方がすごいんだぞ、と言われたような感じです。

これもいい気はしませんよね。

このように改めて聞くと、これは当たり前にダメだよねって思いますが、意外とやってしまっている人が周りにもいませんか。

自分で嫌われる話し方をしてしまわないように、本当に気を付けないといけないと強く感じました。

嫌われる話し方を知り、自分がやってしまわないように気を付ける。

第4章 人を動かす人の話し方

人を動かす際に大事になるのは、相手の立場に立つということだと書かれています。

これはよく聞くことだし、多くの人が言われたこともあることかもしれません。

でも改めて、これがとても重要なことだと思いました。

相手の立場に立つということはつまり、相手の気持ちを理解してあげるということにも繋がります。

相手の言葉を聞いて、その言葉そのものの意味だけでなく、その奥にある気持ちにフォーカスすることが大事です。

相手の気持ちをわかってあげることが出来れば、余計なトラブルも防ぐことが出来るでしょう。

それに同じ内容の話でも、自分のことをわかってくれている人に言われた方が、きっと素直に聞くことが出来ますよね。

このように相手の立場に立った話し方ができれば、人も動いてくれるようになることでしょう。

そしてこの本の著者が実際にやっている、相手の立場に立てるようになるための練習法も紹介されています。

この練習法も誰でもすぐに実践できる方法なので、読んだら試してみてはいかがでしょうか。

コミュニケーションを取るときは、相手の気持ちに寄り添う。

相手の気持ちを考える、相手の気持ちに寄り添うことで、お互いに気持ちよく話が出来そうですよね。

この本ではこのように、会話をするうえで超大事な基本の考えを学ぶことが出来ます。

この本の内容をもし実際に出来るようになれば、コミュニケーションに対する苦手意識を、少しずつ克服していけるのではないでしょうか。

ぜひコミュニケーションに苦手意識がある人には、一度読んでもらいたい本です。

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永松茂久(ながまつしげひさ)

(株)人財育成JAPAN 代表取締役

書籍累計発行部数400万部
講演累計70万人

大分県中津市生まれ。


2001年、わずか3坪のたこ焼きの行商から商売を始め、2003年に開店したダイニング陽なた家は、口コミだけで県外から毎年1万人を集める大繁盛店になる。


自身の経験をもとに体系化した「一流の人材を集めるのではなく、いまいる人間を一流にする」というコンセプトのユニークな人材育成法には定評があり、全国で多くの講演、セミナーを実施。


「人の在り方」を伝えるニューリーダーとして、多くの若者から圧倒的な支持を得ており、講演の累計動員数は70万人にのぼる。​

2016年より、拠点を東京麻布に移し、現在は自身の執筆だけではなく、次世代の著者育成、出版コンサルティング、経営コンサルティング、出版支援オフィス、講演、セミナーなど、数々の事業を展開する実業家である。

著作業では2021年、『人は話し方が9割』(すばる舎)がすべての書籍を含む日本年間ランキングで総合1位(日販調べ)、2022年にはビジネス書部門で史上初の3年連続1位(日販調べ)に輝き、133万部を突破。

著書に、『人生を言いなりで生きるな』『40代をあきらめて生きるな』『30代を無駄に生きるな』『20代を無難に生きるな』『人生に迷ったら知覧に行け』『影響力』『心の壁の壊し方』『男の条件』(きずな出版)、『人は聞き方が9割』『リーダーは話し方が9割』『喜ばれる人になりなさい』(すばる舎)、『君は誰と生きるか』(フォレスト出版)など多数あり、書籍累計発行部数は400万部を突破している。

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